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ミュージカル『神経衰弱ぎりぎりの女たち』インタビュー特集

望海風斗・和希そら 望海風斗・和希そら

1988年に公開され、ヴェネツィア国際映画祭で脚本賞を受賞した傑作映画「神経衰弱ぎりぎりの女たち」。2010年にブロードウェイでミュージカル化されて以来、世界各地で上演され人気を博した名作が、待望の日本初演を迎えます。主人公のぺパは、元宝塚歌劇団雪組トップスター・望海風斗さんが、さらにぺパの親友・カンデラを元宝塚歌劇団雪組・宙組の男役スター・和希そらさんが演じます。
華やかなふたりが演じる「ギリギリの女」とは? 意気込みを伺います。

  元・宝塚スターのふたりがそろい踏み。互いにリスペクトを抱く部分は

望海風斗

情熱的な真紅のドレスに身を包んだ望海風斗さんと、ビビッドピンクがまぶしい和希そらさん。颯爽と現れたふたりは、さながら咲き誇る花のよう。取材会場をパッと華やかに彩ります。

今回のミュージカル『神経衰弱ぎりぎりの女たち』は、1988年に公開された同名の映画が原作。

女優のペパ(望海風斗)が電話のベルで目を覚ますと、恋人・イバン(髙嶋政宏)が唐突に別れを告げる。
「僕は君にふさわしくない」
ペパは風変わりなタクシー運転手(遠山裕介)の助けを借り、彼のアパートへと向かうが、何週間も不在にしていることが判明。

イバンを探す女性がもう一人。元妻ルシア(秋山菜津子)
彼女は19年前に自分を捨てたイバンを訴えようと弁護士のパウリーナ(長井短)に相談をしている。
しかし、実はイバンの新しい恋人がパウリーナ…!

意気消沈のペパは家に戻り、親友のカンデラ(和希そら)とお互いの悩みを分かち合う。

そんな中、カンデラの恋人がテロリストとして指名手配され、イバンの息子・カルロス(溝口琢矢)とその婚約者マリサ(黒川桃花)が訪ねてきて、ペパは自分が妊娠していることを知り、更に思い詰めたカンデラがペントハウスのテラスから飛び降りてしまう…!

事態が混乱を極める中、それぞれの女性たちの行動が大きな事件を巻き起こす−−。

抱える悩みで「ギリギリ」の精神状態に陥る女性たちの姿が描かれる本作。今回は、「のだめカンタービレ」、「この世界の片隅に」、「HERO THE MUSICAL」といった話題作を手掛けた上田一豪さんが演出を担当。そして、上田さんが主人公のペパに最もふさわしい、とラブコールを送ったのが望海さんだったそう。

「一豪さんが何を思ってそう感じたのか、わからないのですけれど」と、望海さん。「もしかしたら私がいつもギリギリな状態なのを見ていて、面白がっていたのかも」と、はにかみます。

「今回、演じることが決まり、映画を初鑑賞して、大人のコメディだな、と感じました。特に、人間関係がぐちゃぐちゃになりながら盛り上がっていく物語終盤が好きで。今回、演じられるのはとても嬉しいですね」。

ペパの親友・カンデラを演じる和希さんは、「普通は主人公を軸にして各登場人物が巻き込まれていく物語が多いと思うのですが、最後の方になっても絶妙に誰も噛み合わないのがなんだかとっても面白くて。これが舞台になったらどうなるんだろう、とワクワクしています」。

ともに宝塚歌劇団で活躍してきたふたりは今回が初共演。互いの印象を伺うと、望海さんは「センス」と即答。

「宝塚時代の和希さんの舞台を観ていて、他の人が出せない色を出している瞬間が印象的でした。それが和希さんにすごく合う色で、本当に素敵だったんです。私が退団した後に雪組へ組替えになった時は、すごく悔しかった。一緒に舞台に立ちたかったですね」。

熱を込めて語る望海さんに、「恐れ多いです、、とっても嬉しいです。」と、答える和希さん。

「舞台はもちろん、望海さんの劇団での在り方がすごく好きでした。組は違っていたのですが、お稽古場で、休憩などで少しお会いしたりすることがあって。常にフラットで、何にも媚びなくて、どっしり。地に足着いた立ち振る舞いがかっこよくて、憧れていました。それを今回、近くで見られるということがとても嬉しいです」と、目を輝かせます。

  作品の魅力は「ギリギリ感」! 自分自身と役柄のギャップに迫る

和希そら

主人公のペパとその友人・カンデラ。各々が演じる登場人物の印象を伺うと、望海さんは「強い女性」、和希さんは「どこか憎めない女性」と答えます。

「結末まで観て、ペパには芯があると感じました」と、望海さん。「恋愛で男性に振り回されて、感情の起伏も大きい。でも、最終的には何事も自分が意思を持って決められる強さを持っている。そんな彼女の真剣に生きている様子をしっかり演じたいですね」と、続けます。

「カンデラには『落ち着け!』と言いたくなる場面が多々ありますね」と、和希さん。「いつも本能で動いていて、呆れた周囲の人たちから放っておかれ気味になりながらも、完全に切られることもなくて、なんだかんだ愛してもらえる。そんな愛嬌みたいな部分を持った女性だと思います」。

表題通り「ぎりぎりの女たち」を演じるふたり。実際の自分の性格とのギャップを聞いてみると、「私は、新幹線とか飛行機とか、ギリギリの時間を狙ってしまいます」と、和希さん。「余裕を持って行った方がいいのは分かっているんですが、待ち時間が嫌で。毎回『今回こそヤバいな』と思いつつ、時間ギリギリで列に並んでいます」。

それを聞いた望海さんからは、「私は早く着かないと落ち着かないタイプ」と、真逆の回答が。「待ち時間にコーヒーを飲んで過ごしたいんですよ。あ、でもゆったりしすぎて時間を忘れてギリギリになったことはあるかも。普段はできるだけ穏やかに過ごすけど、意図せずギリギリに追い込まれることは結構ありますね」。

ギリギリを狙いにいく和希さんと、意図せずギリギリに遭遇する望海さん。どうやら、ふたりはタイプの違う「ギリギリ感」を持っているようです。

  役作りのヒントは恋愛リアリティにあり⁉ 個性豊かな登場人物、どう演じる

なかなか強い個性を持っているペパとカンデラをどう演じるのか。役作りに対する考えを伺うと、「真剣に演じること」と、望海さん。

「コメディって、登場人物のギリギリな状況が伝わることで、可笑しみが生まれると思うんです。本人たちはただただ真剣に生きているけれど、その姿が観客の目には滑稽に映る。ウケを狙って笑いをとるのではなく、生き様が笑いを生み出すというか。だから、ペパが全力で生きている姿に向き合って、真剣に演じていこうと思います」。

一方、「カンデラはいつも感情をむき出しにしますが、逆に私は普段あまり出さないタイプ。だから、どれだけ『むき出すことができるか』が勝負ですね」とは、和希さん。「実は恋愛リアリティショーが大好きで、めちゃくちゃ見るんです」と続けると、「えっ、意外!」と、望海さんは驚きの表情を浮かべます。
「あれって出演している方々のリアルな感情や表情が、自然に出てくるじゃないですか。私が『むき出す』ためのヒントがたくさん散りばめられている気がします」と、微笑みを浮かべます。

それを聞いた望海さんは「私は重たいヒューマンドラマが描かれた映画や舞台が好きかも」と、ぽつり。「例えば、絶望してウワッと泣いている登場人物を見ていると、『ああ、あの人はめっちゃ生きている!』と、エネルギーをもらえるんです。それを浴びたくて映画や舞台を観に行くと言ってもいい。ペパも生命力が強い女性だから、『私は今、生きてるぞ!』というエネルギーを皆さんに浴びせたいですね」。

互いの好むエンタメの傾向が、今回の役作りのカギになるかも?

  ジャパンナイズされたラテンミュージカルが放つ未知の魅力。ぜひ、劇場で!

望海風斗・和希そら

最後に、公演を楽しみにしているお客様に向けてメッセージをいただきました。

「軽い気持ちで観に来てもらえたら」とは、望海さん。「今回の『神経衰弱ぎりぎりの女たち』はスペインの映画が原案で、それがアメリカでミュージカル化された作品です。音楽もラテンのノリで、聴いていて楽しいものが多い。でも、そこに日本語の歌が入ることでまた未知の魅力が出てくると思うんです。そういった化学反応を楽しんでいただけるよう、必死に作っていきますので、ぜひ劇場で観ていただけたら」。

和希さんは「先ほどもお話しした通り、登場人物の個性も思惑もバラバラで、話が進んでも誰も噛み合わない。そういう物語が、舞台上でどのように作用していくのか、私自身もとても楽しみ。共演者もとても豪華ですし、どう仕上がっていくのか、皆さんにも楽しみにしていただきたいと思っています」。

個性豊かな登場人物が全力で泣き笑いするドタバタコメディ『神経衰弱ぎりぎりの女たち』。チケットJCBでは半館貸切公演の開催が決定!
ぜひ会場で、望海さんと和希さんのむき出しの「ぎりぎり」を浴びてくださいね!
ご予約はぜひチケットJCBで!!

  • 【公演名称】ミュージカル『神経衰弱ぎりぎりの女たち』
  • 【原作】ペドロ・アルモドバル(映画「神経衰弱ぎりぎりの女たち」)
  • 【脚本】ジェフリー・レーン
  • 【音楽/歌詞】デイヴィッド・ヤズベク
  • 【翻訳/訳詞/演出】上田一豪
  • 【出演】望海風斗 秋山菜津子 和希そら 長井短
        溝口琢矢 黒川桃花 遠山裕介 髙嶋政宏 ほか